雑誌考 ナショジオ礼賛 '080604
NATIONAL GEOGRPHIC が好きだ。
最近の日課は、NATIONAL GEOGRPHIC 日本版のバックナンバーを少しづつ読み返すことだ(勝手にナショジオと呼ばせていただく)。小学校の頃から地図好きだったボクが最初にナショジオに出会ったのは名古屋の古本屋だった。高校の授業をサボって上前津の古本屋街を歩き、「子連れ狼(小池一夫作/小島剛夕画:双葉社刊)を探している時に、偶然見つけたのだ。
この黄色い本は何だ?英語が嫌いなボク(当時は若かった)でもGEOGRPHICくらいはわかる。英文雑誌だがやたらに写真と地図がきれいだ。しばし古本屋で立ち往生した記憶がある。まだ日本版のかけらも無い'80年代初頭の話。その後、大学に入って丸善など外国雑誌が並ぶ本屋などに寄るとUS版のプレイボーイとファッション雑誌の間に黄色いナショジオが輝いており、再び立ち往生した。その頃も英語は相変わらずわからないし(今も)、大出費に拘わらず思わず購入したりしたものだ。それほど地図好きのボクには、宝石のように感じられたのだ(当時はたしか\1,500くらいもの高価な買い物だったように思う)。
そんなボクだから'95年の日本版の発行開始の知らせには大喜び。思わず購読契約した。毎月送られてくる世界の地理、探検、歴史、科学、風土などなど、未知の世界が満載で、なんだか幸せになったものだ。
ここ2年くらいの習慣はそのナショジオのバックナンバーを読み返すことで、'95年の創刊号から読み返して、今朝'98年の4月号が読み終わったところ。この号には南米オリノコ川流域やUSの第一号ハイウェイの話などが載っていた。特に興味深かったのは、離婚した元新聞記者が豪州大陸を自転車で一周する旅の記録。数号に亘る連載もので、豪州の風土がとてもよく理解できたし、元新聞記者のセンチメンタルな気持ちの伝わってきた(彼は今、どこにいるんだろう?)。ナショジオは単なる知識紹介メディアではなく、ライターの心情が伝わってくる紀行誌なのだ。
さらにバックナンバーを読み返すと、その当時の広告なども見られて懐かしい。定期購読の多い雑誌の読者に訴えかけようと丁寧で地道な広告活動を当時のメーカーはしていたことが良くわかる。当時、そうした広告を掲載していた企業の高感度は今でも高いと思われる。
かつてはGEOの日本版やラパンなど、楽しい地理雑誌が日本にもあった。しかし今は休刊しているようで残念だ。ぜひ何らかの形で復刊して欲しい。ポピュラーな地理雑誌が無い国なんて雑誌文化が貧弱ではないか?などと憤ってしまうのは、マイナーな地理マニアだけだろうか?
好きだった雑誌や本を読み返して、また新たな発見をする。なんと贅沢なひと時だろう。

