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カテゴリー「映画・テレビ」の4件の記事

2009年11月 2日 (月)

NEWS考 ストがそんなに悪いのか?FNNスーパーニュースWEEKEND '091102

あまり信用が置けないので日テレとフジのニュースは普段からほとんど観ないのだけれども、日曜日の夕方、たまたま食器を洗ってる最中にフジの「FNNスーパーニュースWEEKEND」がついていて、UKの郵便局のストのニュースを放送してた。

ニュースのテーマは「英国郵便ストライキで中小企業が大混乱」だった。

UK国営郵便公社・ロイヤルメール(RM)が長期のストライキに入っていて(実際は断続的)、RMに配達を頼っている中小の企業が、荷物いの発送にに困っているとの内容。年間郵便物の半数が集中するクリスマスシーズンを前にして、不安が広がっているというものだった(※1.)

確かに郵便局のストは困るだろう。しかし、「FNNスーパーニュースWEEKEND」は英国のTV局か通信社の映像を流しながら「中小企業は困っている」というコメントのみを伝えて終わった。これが報道と云えるだろうか?

何も「ストは労働者の権利である!」と正論を吐き、この時間合わせの片手間報道を声高に非難するつもりはない。確かに公共事業のストは多くの利用者の迷惑となる。ストはやらないに越したことはない。しかし・・・ボクはこの報道姿勢にがっかりし、残念な思いに至ってしまった。

企業とそこに働く労働者の間には雇用関係が成立している。労務には、使用者と労働者の間で待遇などについて話し合う義務と権利がある。なぜ、RMの労働者がストに突入し、止めないのか?その原因をなぜ「FNNスーパーニュースWEEKEND」は追及しないのか?ただ利用者が困る、というだけでニュースになるのか?これでは「仕事もしないでストしてる労働者たちが悪い」というイメージを植え付けるだけだ。

ここで思い出すのは、かつて日本で起きた「国鉄解体」だ。'87に旧国鉄は分割され民営化された。あの頃の日本は「国鉄は赤字を貯め込みすぎた。組合がストばっかりしたためだ」という風潮だった。しかし、あれは本当にそうだっただろうか?「あなたの街に線路が伸びます。この駅に急行が停まります」と云って、過疎地に線路を建設し続けたのは当時の自民党政府であり、鉄道建設公団に作らせ出来上がった路線を否応なく国鉄に経営させて赤字を垂れ流しさせたのも、自民党政府だったのではないだろうか?それは各地に空港を造り、JALに路線を就航させて赤字化させたのと似ていないか?

今、RMにどんな問題が生じているのか?これは現在のRMの約10%の経費をカットすることを目指したもので、その中には地方局の統廃合や人員の整理も含まれており、ロイヤルメールの労働組合である通信労働組合(The Communication Workers Union=CWU)は受け入れられないとして、組合員に対してスト権投票を実施し、大多数の支持を得てストに突入したのだ。

RMにもCWUにもそれぞれ言い分はあるだろう。それを解決するためには知恵と時間と忍耐が必要だろう。このストはその「時間」を伝えているが、「知恵」を伝えていない。事実だけを伝えるだけなら、映像を垂れ流しすればいい。しかしそれを仮にでも「NEWS」と呼ぶのであれば、多少なりとも事実に基づいた調査や論評を語るべきだろう。

フジテレビの職員がどんな労働環境にいて、いくら給料をもらっているかは知らない。「FNNスーパーニュースWEEKEND」という番組がどんな企業や団体が提供しているのも知らないが、フジテレビだって経営危機が未来永劫来ないとは誰も保証できない。その時になってフジテレビの職員はストをしないだろうか?フジテレビでもアナウンサーたちがストをして、管理職になった元アナウンサーがニュースを読む日が来るかもしれないではないか?その時になって、他のメディアで「フジテレビの社員はストばかりしていて、視聴者のことを考えていない」と云われたら、どんな思いをするだろうか?

「スト=迷惑」という、天に唾するような浅はかな報道だけは、改めてもらいたいものだと、思ってしまった秋の日曜日の夕方だった。

※1.ニュースでは、なぜ中小企業が「大手民間の配達会社に依頼できない」理由を述べていない。日本では企業の大小を問わず、ヤマト運輸とか佐川急便などに発送配達を頼むと思うが、UKでは企業の規模で民間の運輸会社に依頼できないのだろうか?

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2009年9月17日 (木)

メディア考 新閣僚会見に感じたもの '090917

残業を終えて帰宅し妻が作ってくれた夕食を食べている間中、誕生したばかりの鳩山政権の新閣僚たちがずっと抱負を語っていた。風呂に入っていた時は福島社民党党首が長い名前の大臣になっていつものようにはきはきと発言していたし、風呂上りに体を拭き冷えた牛乳をぐびぐび飲みながら、亀井郵政改革担当大臣や原口総務大臣の発言を聞いていた。二人とも覇気に満ち、淀みがない。そして今、藤井財務大臣が流暢に持論を語っている。

会場は首相官邸だろうか?天井の高い広々した部屋の演壇に接するように立ち得々と自らに授けられた役割と抱負を語る新閣僚たち。その抱負を語る姿勢には、緊張感が漲っているように見えた。確かにこれまでの自民党主導の政権での浮わついた新閣僚会見とは全くことなる風景だ。今思えば、つくづく自民党と云う徒党は、あのトンデモ議員のタイゾウの集まりだったのだ。「農水大臣だけはなりたくなかった」などと笑いながらはしゃいでいたどこかのアホオヤジ大臣がいたが(あいつは選挙で落ちたのか?)、「料亭に行きたい」と云っちゃうレベルで閣僚にしていたのだろう。大臣には緊張と共に自らを支え盛り立てるような抱負を持つべきだと思った。

そしてつくづく感じたのは、この緊張と抱負に満ちた会見に臨む各メディアの記者たちに風景だ。新大臣の顔を見ることもなく、記者席にうずくまりパソコンを打ち続け、「社名と氏名を語ってから」との要請を無視続けて質問する姿。ここに既成メディアの態度を感じたのだ。まさに記者のつまらない質問が新閣僚たちの勢いに完全に負けていた。新聞やTV局などの記者たちがこのような態度では、しばらくは政権が報道を凌駕するであろうと感じた夜だった。

今、川端文科大臣の会見が終わり、長妻厚生労働大臣の発言が始まった。

ボクは衆議院選挙で民主党には投票しなかった。しかし政権交代はして欲しかった。時代は変わった。少しはいい時代になるだろう。少なくとも新大臣たちの発言の真面目さにこれまでとはまったく異なる新鮮さを感じた。

さて、メディアはどうするのか?この時代の流れにこれまで通りの姿勢を続けるのか?

2009年8月24日 (月)

映画録 ヴァージン・ブレイド~ジャンヌ・ダルクの真実~/JOAN OF ARC 090824

映画好きってヒトの中には、何の気なしに録画してしまう映画ってのがあるんじゃないかと思う。録画もこんなに楽な時代になるとハードディスクについつい溜まってしまい、コンスタントに観なけりゃ他の映画が録画できなくな始末。ボクには、いつ録画したか覚えていない映画が結構ある。そんな映画の中にも、けっこう面白いものがあったりするのでうれしくなる。そんな最近の掘り出し物が、この「ヴァージン・ブレイド」だった。

ジャンヌ・ダルクって名前くらいは知ってたけど、いつの時代のどんなヒトだったかってのは余り知らなかった。正直、おフランスやUKの歴史って、ルイだのフィリップだの王様や貴族の話しがやたら多くて、水呑み百姓層出身のボクにはなんだかシラ~って感じで、ずっと関心が薄かった。しかも宗教心と郷土愛で立ち上がってUK軍を蹴散らしておフランスに勝利をもたらすのに、最後は哀れ火炙りにされちゃうなんて・・・カワイソ過ぎるっていうか、虚しいというか。

でも単に録画を消費しようと観始めたこの「ヴァージン・ブレイド」がなかなか鋭い感覚でボクに迫って来た。時は1400年代のフランス。なんと当時のフランスはUKと100年戦争を戦っている真最中。日本の戦国時代も戦争ばっかしてたみたいだけど、この時代の百姓はさぞ大変だったろうと同情しきり。しかも100年戦争って云っても解釈によってはもっと長かったらしいから、何世代にも渡って先祖代々戦争だらけ、という感覚だったんでしょう。南無~(でも年中戦争だった訳でもなく、休戦協定で「6年お休み」とかってのもあったらしいからなんだかなぁ)。

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2008年11月14日 (金)

映画人想 マイケル・クライトン '081114

マイケル・クライトン氏が亡くなった。医師であった氏が66歳の若さで亡くなったのは、なんとも皮肉だ。そして氏の作品のファンとして大変残念でならない。

共に映画化された「アンドロメダ病原体」「ウエストワールド」を著してSFファンの中に知られた感がある氏だが、世間的には「ジュラシックパーク」の作者であることで有名だろう。しかし、ボクにTVドラマ「ER・緊急救急室」の製作総指揮者および脚本家としての存在だった。

USでは今秋から第15シーズンが放映されているようだが、日本で今年放映されているのは第13シーズン。日本では通常NHKが春から1年半遅れで放送していたのだが、今年は春に放送がなく、ファンのボクとしてはやきもきしていたところだった。「NHKは相変わらず韓国もの好きだから、昔いい思いをしたERを放送するのは、もう飽きたのかな?」と。しかし、9月から放送が開始され、ホッとしたところ。

「ER」は「Ⅷ」くらいから定期放送を観ているが、それ以前はビデオをレンタルショップで借りて約2年間で観まくった。各シーズン毎に20回以上の放送があり、「ERⅦ」までの約150本を毎週初めから見続けた。今となってはいい思い出だ。

「ER」の良さは何だろう?それはそのリアルさと、登場人物それぞれのドラマを追求するところだろう。13シーズン目を迎えながらも、相変わらずの内容の濃さには脱帽する。確かにかつてのマーク・グリーン、ジョージ・ベントン、キャロル・ハサウェイ、エリザベス・コーディ、ロバート・ロマノ、ダグラグ・ロスがいた頃の活気はないかもしれない。しかも、ジョン・カーターす去ってしまった。しかし、新しいキャストも面白いエピソードと演技力でなかなか面白い。

正直云って、「ER」シリーズを観てしまうと、日本の医療ドラマは薄っぺらに思えてならない。

ボクとしては、第4シーズンのアンナ・デル・アミコが好みだっがすぐ出なくなってしまった。ただこの役者(マリア・ベロ)さんは、「ヒストリー・オブ・バイオレンス」や「サンキュー・スモーキング」などに出演していて、良かったよかった。

ボクが観た氏の関連した作品は、小説が映画化された「コンゴ」、「ディスクロージャー」、「ジュラシックパーク」、「ロストワールド・ジュラシックパークⅡ」、「ジュラシックパークⅢ」、そして脚本を担当した「ツイスター」を観ている。そして小説の「五つのカルテ」・・・「ER」の種本となったといわれる作品だが、持っているものの未読。

しかし、なんと云っても氏が「ER」を生んでくれたことに感謝したい。マイケル・クライトンさん、ありがとうございました。

http://www.crichton-official.com/